テロリズムとニヒリズム
こんにちは。
さっき、『許される悪はあるのか?』を読み終えました。
主に、テロが起こった際の小悪の原理について述べられていました。テロリズムとそれを制圧する政府の悪のどちらがより悪いのかという議題がありました。
言われてみれば「そりゃそうだな」と思うことが多かったですが、それらを再認識する良い機会になりました。
特に印象的だったのが、テロリズムとニヒリズムの関係についての話です。本来、暴力は或る目的を達成するための手段として用いられるが、その目的はどうやっても達成されないんだとニヒリズム的な思考に至ってしまうと暴力が自己目的化してしまう。その結果生じるのがテロリズムだそうです。
例として挙げられたのが、ロシア帝国アレクサンドル二世の暗殺。確かに、あれは農村での改革に失敗したナロードニキがニヒリズム的な思考に至って引き起こした事件でしたね。世界史で習ったことが繋がって少し嬉しかったです。
次はゲーテの『若きウェルテルの悩み』を読もうと思います。また感想を書きますね。
ではまた。